鍋焼きうどんに見る和食のコンセプト

アラジンです。アメリカの和食はいったんアメリカ人の舌を通過して
味が決められるようです。それを感じたのはアメリカに着いた頃、寿司
の盛り合わせを頼んだときです。


それはそれは大皿にスリッパほどの重量感と大きさのある
寿司がで〜〜んと並んでいたのを見たときです。もちろん
わさびはカテゴリー的には「抹茶アイス」なルックスでした。


なので、最初は日本人以外の人たちがやってる和食やさんを邪道だと
思っていたアラジンですが、日本人もアメリカ人をメインの客のターゲット
にしてビジネスをやっているので、一概に味わってみるまでは
真偽のほどはわからない、と思うようになりました。


今日ご紹介するのは典型的な「鍋焼きうどん」です。
たいがいの和食やのメニューにある「鍋やき」ですが、
定番は、海老フライ、かまぼこ、白菜、皮部分をいっさい入れない
チキン、絶対に半熟にならないようにする卵、にら、しいたけです。
味は、薄味です。アメリカに来てから、一番あたりはずれのないのが
この「鍋やきうどん」です。きっとこれはこれ自体、強烈な個性が
あるので、変換のようがないのでしょうね。


つい最近、アラジンの隣で「鍋焼きうどん」を食していた白人の
おばあchangが、「あ、ちょっとウエイトレスさん!これ
ほんとにおいしいわん。とってもぐ〜よ。でも食べきれないから
タッパーに入れて頂けるかしら。おうちでチン!させて
食べたいの。」
お店のかたの対応は見事でした。
「もちろんですとも。鍋やきと味噌汁は別々のタッパーに
お入れしますね。少々お待ち下さい!」


もちろんこの店は純粋にオーセンテイックな日本人が
やっているお店です。しばらくすると大きな袋にふたつの
コンテナが積まれたおみやが彼女のもとに到着したのは
いうまでもありません。



きっと「鍋焼き」がメインで「味噌汁」がスープ感覚
で頼まれたんでしょうね。なんだかアラジンはこれを
見てて胸が熱くなりました。自分もインド料理やトルコ料理、
イスラエル料理など食べ慣れない料理を食するときに
ずいぶんの禁じ手を犯しながら食いしん坊道を歩んでいるのだろ
うなと思うのです。でも「こうしなきゃいけない」とか
「それは邪道だ」とか言われたことがいままで一度もないです。
きっと中には考えられないような食べ方や失礼なマナー
ぶっこいているのだと思いますが、nYではいっさい
おのれのやり方が全てで、誰も文句を言いません。


ただ和食は日本のhomeで食べるそれとはどこかなにかが違います。
同じようなレシピで作ったとしても「微妙に違う」のはなぜだろう。
水?火?

きっと和食は日本で食べるのが世界一おいしいのだと思います。
そんなことを思った日には必ず家でアラジンの「ひとりでできるもん」
をやります。限りなくアラジンの思う和食になりますが、
しかしやはりどこか違うというのはぬぐえません。

もうすぐそこに初夏がやってきているような
気配のするNYですが、相変わらずの地球温暖化で今朝はストーブを
つけている弱虫アラジン卿(笑)








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本当においしい「鍋焼きうどん」というものを
少しずつ思い出せなくなっている自分が
悲しいです。
by sokosoko6293 | 2010-04-26 01:54 | 和食っていいね


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