でもやっぱりフェアじゃないので「日誌」として残すことにします。
ここからはあんまり愉快な話じゃないので興味のあるかただけ読んでくださいね。 グルメのページ でも何度かこの店の名前を見かけたことがあります。 割と評価はよかったと記憶しています。もうかなり昔のものですが。 ちょっと中がどうなっているのか 想像もつかないミステリアスな店なのです。ある意味ものすごく期待も高かったわけです。 フロアには誰もいません。ただ厨房で一人の男が料理らしきものを作っている様子です。 散らかってかたずけていない店内。アラジンは仕方なく厨房まで行ってまだ食べられるかを その男に聞きました。食べられるということだったので、顎で指し示された小さな席に座って じっと待ちます、随分たってから男は現れメニューを置きます。アラジンはわくわくしながら グラスのシャンパンはあるかと聞きます。「ないよ。シャンパンはボトルだけ」あの、喉が乾い てるので、しゅわ~炭酸系のなにか「できるものしかできないの」じゃ、サンペリグリノとか ソーダ系のなにかお水と赤ワインのグラスをください。「サンペリ?サンペリはサンペリであっ て、炭酸がはいっているのは当たり前でソーダとか書いてあるものはないけど」・・・あの(喉 乾いているので)それください。「1リットルサイズしかないの。はい」と瓶を置きます。 ア「え~と、ミネストロネスープと5種類のハーブのペンネ、そしてミラノ風カツレツとかいきた いところなんですけど、量がどれくらいっすか?多いっすか?」 男「あのね(嘲笑)頼まれたものを作るから。食べるんだったら頼めば作るから」 ア「いや、だからどれくらいの量なのかな?って思って。初めてなもので」 男「(嘲笑)あの、だから頼めば作るから」 とりあえず2品だけを頼みました。夜遅くあまり言い争いはしたくなかったからです。 「ミネストロネ」は大きなサイズでした。まずくなかったのです。アラジン的に好み。パンも おいしい。赤のグラスを2杯お代わりしてみました。しかしそのとき厨房からは大きな咳や くしゃみが聞こえました。こんな経験初めてです。劈くような「オヤジの咳」でした。 別に咳をするなとはいわないけれど、ここはいちおうレストランです。 その状態で手も洗わずに食事を作っているのかと思う とちょっと不安になってきました。 「ペンネ」は油地獄のようなものでした。アラジンのほかには2組、カップルと女の子同士の お客さんがいました。アラジンが美味しいなと思っていたパンをホールサイズ袋に入れて 男はなにやら女の子たちにプレゼントしています。「わ。うれしい!」「今日は客いない んで(←いるよ)いいですよ。どーぞ。またよかったら忘年会とかで使ってくださいね」「わあ。 ありがと。 こんなおいしいのにお客さんいないなんて(←よく言う)信じられな~い」 「いやあ。奥に入ったわかりにくい場所にあるんで(←なことない)」「ごちそ~さま」 もう一方のカップルがオーダーをしようとしています。何度も「すみません」と叫びます。 しかしながらこちらは完全に無視です。我慢しきれずカップルの男のほうが「すみませ ん!」と大声で叫んだのですが、狭い店内ですが全く無視です。 しばらくして厨房から出てきた男はパスタのオーダーをとりにカップルのいる咳、いや席へ。 客男「ミートソースとあとどのパスタにしよっかな、、、」男「あの旬の菜の花とかもある けど・・」客男「え?ミートソースに菜の花??」男「(嘲笑)いやだから、菜の花もできます って言ってるでしょ。菜の花は菜の花!」客男 「・・・」客女「(すかさずぱしっと!)いや、菜の花じゃなくて、ミートソースふたつお願いします」 男「・・・(返事なしで厨房に戻る)」その背中に客男「このワインすごくおいしいですよー!」 男「・・・(まったく無視)」 狭いのでついつい聞こえてきちゃいました。アラジンは会計を頼みました。 これだけで8000円弱です。ま、いいでしょう。もう長居したくないのです。 カードは大丈夫かと聞いたところ。 いきなり男は面倒くさそうに曇った顔でこう吐き捨てるように言いました。まるでさっきの 咳のように・・・ 男「いや、使えないわけじゃないんですけ・ど・ね。6%ついちゃいますしね(嘲笑)」 もう面倒くさいので、ア「現金で払います」 早くこの店を出たい気持ち 一心で言いました。お店を出るとき「ごちそうさま」を言わないで出たのは生まれて 初めての経験でした。自分でもいやな気分です。8000円近くもどぶに捨てた気分です。 男がさっきガチャガチャ、グラスを両手に持って乱暴に棚に並べた音 が耳にまだこだましています。男からの「ありがとうございました」は一言もありません でした。 一晩明けても いまだに 悪い夢を見ていたような いい悪いとか おいしいおいしくないとか それ以前のもっと 基礎的なこと 普通の会話を出来ない人が 店をやっている ひとこと: 短い一生の中で、食事できる回数は本当に限られている。
by sokosoko6293
| 2005-12-10 07:14
| やってはいけないセレナーデ
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