トラットリア「ダ・トンマジーノ」北青山2-7-30 2F

「ねえ。アラジン、トンマジーノが突然閉店するかもしれないんだって?」
「食いしん坊」仲間の女の子からアラジンにメールが入ったのが昨日の夕方です。
「ひとり飯」のお客さんを喜んでくれていつもあったかいごはんを食べさせてくれた
あのお店が突然どうして?アラジンは動揺を隠せませんでした。
「テナント関係の理由みたい。彼らも突然のことで当惑しているみたいよ。とにかく
最後なの。それ以後はまた改装してそのままの場所でリニューアルするか、
別の場所で再オープンするか?まだまったくわからないみたいなの」
じゃあ、お店で会おうと約束して10時すぎ「ダ・トンマジーノ」で二人は落ち合いました。
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彼女はもう前菜の盛り↑を頼んでつまんでいました。アラジンが遅刻したのです。
なにもよりによってと思われるかもしれませんが、アラジン、約束を決めた後くらい
から激しい腹痛に見舞われてしまい自宅でしゃがみこんでしまったのです。
よっぽどキャンセルしようかと思いつつ、この店の最後に顔を出すのは「食いしん
坊」の「礼儀」というもの。アラジンお腹を押さえ「田植えのポーズ」のままでタクシー
に乗り込み顔をゆがめながらの「ひ~ひ~」到着と相成ったわけです。
「大変でしたね。じゃあ、温かい野菜をふんだんに入れてぐつぐつ煮込んだスープ
を作りましょうか」とお店の男の子。
ERで先生に処方箋をもらうより、嬉しいこの温かい一言、アラジン「うん」と頷きます。

スープが程なく到着して、少しづつスプーンですくって用心しつつ口に運びます。するとどう
でしょう。少しずつ少ずつ顔のこわばりがとれて体がほぐれてきました。片手でお腹をさすり
ながらもう片手でスープを口へ。なんだか「泣き笑い劇場」ですが「これも最後の思い出だね!」と
「食いしん坊友達」の女の子と笑いあいました。頼りなく笑いながら、嬉しいのとさみしいのと
ほっとしたのとで「涙がじわっ」と出てきました。そのとき。怪訝そうな顔で友人がこう言いました。
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「あの。アラジン!言っちゃなんだけど、あんたただの便秘なんじゃないの?」
ぎくっ。恍惚の表情で「愛のスープ」に浸っていたアラジンに友人のこの冷静な一言。
「野菜不足できりきりきり、ってお腹が差し込むことってあるよ。前菜の野菜食べてみな。
あとオリーブかりかりしてみな。あたしはもうしわけないけどワインいっちゃうけどね」
あと最後に「野菜たっぷりの(特に赤ピーマンたっぷりの)リゾット」も食べていいっすか。
「カモミールティー」を頂き、いっさい酒を口にしないままの「ラスト。ダ・トンマジーノ」に
なりましたが、じわっとこの店の一番の幹の部分になる愛情を感じられてアラジンは満足
です。帰るとき「連絡してね」など交し合いつつ階段を下りて振り返ると、全員で深々とお
辞儀をしたまま頭を誰もあげません。もしや、泣いているのかな?と思うくらい誰も顔を
あげません。今度はいつどこでこの店に遭えるのだろう。それは今の時点では誰にも
わからないです。
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by sokosoko6293 | 2006-02-03 17:57 | アラジン的殿堂入り


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