”やってはいけないことスペシャル”韓国料理「千栄」  麻布十番

韓国宮廷料理。千栄子のやってる「千栄」という店。ドアを開けるが広い店に人の気配がまったくない。そのまま、つつつと、厨房に向かって「ごめんくださ~い」と声をかけるが気配なし。意を決して「すみませ~ん」と大声でどなると、「いらじゃいまっせ~~」と奥から数人の従業員が降って湧いたごきぶりのように現われた。
「ひとりなんですけど大丈夫ですか?」「はい。だいじょぶでっすだいじょぶでっす」
だいじょぶではなさそうだが、①キムチの盛りあわせ  ②チャンジャ  ③レバ刺し ④石焼ビビンバをオーダーする。しかしオーダーしたあと、ぱらぱらメニューをめくっていて、アラジン目の玉が「どぎゅん」
①1050円  ②1050円  ③1650円  ④3850円
なんというばか高い価格設定。特に④ 途端に心臓がどきどきする。でも、もう「さいは投げられた」待つしかない。え~ん。いったいどんな高価な宮廷料理がでてくるのであろうか。この時点でほぼ半泣き。そんなアラジンにかまわず食事が出てまいりました、とさ。
”やってはいけないことスペシャル”韓国料理「千栄」  麻布十番_e0002541_18303099.jpg”やってはいけないことスペシャル”韓国料理「千栄」  麻布十番_e0002541_18314836.jpg”やってはいけないことスペシャル”韓国料理「千栄」  麻布十番_e0002541_18321992.jpg”やってはいけないことスペシャル”韓国料理「千栄」  麻布十番_e0002541_1833374.jpg
さてまずキムチの盛りあわせ(左端っこ)を口に運ぶ。味が濃い、しょっぱい。続いてチャンジャ(右端っこ)。不思議な味。見るとチャンジャの切り方が真四角で一緒にスライスしたニンニクと青とうがらし加え、塩がたっぷりはいっているので、しょっぱくてまずくてなんとかビールで流し込む。レバ刺し(右上)登場。お皿の真ん中に「ちゅる~ん」と小さくかわいく並んだレバ。値段と目の前の現実とのギャップに徐々にアラジン怒りが、、、。抑えて抑えて。まだ本日のメインは石焼ビビンバ来てないじょ。”やってはいけないことスペシャル”韓国料理「千栄」  麻布十番_e0002541_1837886.jpg
さていよいよやってきた。石焼ビビンバ(左上)。それにワカメスープ(左横)まったく何の変哲もないビビンバ。味は今日頼んだ中では一番まとまっていてこれなら食べれなくはない。でも「ちょっと待って 」聞くけど、これ3850円?ほんとに3850円?ドッキリじゃなくて正真正銘3850円??全身の力がぬけていきました。アラジンはすばやく会計をすまして一目散にこの店をでました。すれ違い際に水商売のカップルが入ってきた。ちらっとアラジンを見ると、慣れたふうに「ここに来るのひっさしぶりじゃ~~ん」「うまいんだよねえ~」「ね~~」どうぞどうぞ、勝手に「やってはいけないこと」してください。十番で迷って左に「鳳仙花」右に「千栄」というふたつの韓国料理屋が見える角を見つけたら、みなさんは迷わず左に曲がってほしい。あの角は「悪魔の迷い角」とアラジンは名づけたい。

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by sokosoko6293 | 2005-09-02 18:29 | やってはいけないセレナーデ


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